群飛がはじまります!シロアリ別の被害の特徴は?
ヤマトシロアリは「局所型」被害
日本の住宅に被害を与える代表的なシロアリには、ヤマトシロアリとイエシロアリがあり、種類によって被害の現れ方や進行の仕方に大きな違いがあります。
ヤマトシロアリは日本全国に広く分布しており、最も一般的な種類です。主に湿気の多い場所を好むため、浴室や洗面所、キッチン周辺、玄関まわり、雨漏り箇所などから被害が始まることが多く見られます。被害の進行は比較的ゆるやかで、湿った木材を中心に局所的に広がる傾向があります。コロニー(巣)の規模は数万から十数万頭程度とされ、建物内部や地中に分散的に巣をつくります。そのため、早期に発見できれば補修範囲も限定的で済む場合が少なくありません。ただし、発見が遅れると徐々に被害が拡大するため注意は必要です。
ヤマトシロアリの蟻道は線状で細いのが特徴
ヤマトシロアリの羽アリ
イエシロアリは「大規模」被害につながりやすい
一方、イエシロアリは主に西日本や沿岸部に多く分布し、被害の規模が非常に大きくなりやすい種類です。コロニーは数十万から場合によっては百万頭以上に達することもあり、地中に大きな本巣をつくり、建物内に分巣を形成しながら広範囲に活動します。ヤマトシロアリと大きく異なる点は、自ら水を運ぶ能力を持つため、乾燥した木材でも加害できることです。そのため、被害は床下だけでなく、柱や梁、天井裏にまで及ぶことがあり、短期間で建物全体の構造に深刻なダメージを与えることがあります。結果として修繕費が高額になるケースも少なくありません。
イエシロアリの蟻道はヤマトシロアリに比べ塊状で太く、被害も大きくなりやすい
イエシロアリの羽アリ
大量の羽アリや羽を見かけたら要注意!
次このように、ヤマトシロアリは湿気の多い部分を中心に比較的ゆっくりと被害が進む「局所型」であるのに対し、イエシロアリは建物全体に急速に広がる「大規模型」といえます。いずれの種類も木材の内部から食害するため外見では気づきにくく、床が沈む、柱を叩くと空洞音がする、蟻道が見られるといった兆候が重要なサインとなります。家の中で大量の羽アリが発生したり、大量の羽が落ちていたりしたら、すでに被害に遭っている可能性が大きいです。
また、種類によって被害の深刻度や対策方法も変わるため、群飛や異変に気づいた場合には、早めに専門的な調査を受けることが建物を守るうえで重要です。ホウ酸処理を手掛けているかどうかが優良なシロアリ業者を見極める一つの指標となります。ホウ酸を使用したシロアリ業社を紹介している「シロアリポリス」にぜひご相談ください。次回は最も厄介なアメリカカンザイシロアリの被害について解説します。
シロアリの羽アリが落とした大量の羽
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