新築35年保証で、木の家の資産価値を維持しよう

ホウ酸は古くから天然の木材保存材として使われてきた
8月から導入が開始されているボロンdeガード®の35年超長期新築シロアリ保証ですが、このような長期保証が可能になった背景としてホウ酸処理に対する信頼性の高さがあります。日本では未だ合成殺虫剤処理がシロアリ対策の主流ですが、欧米を中心に海外では古くからホウ酸が使われてきました。今回はホウ酸処理の歴史について試しにチャットGPTで調べてみました。
ホウ酸処理(木材防蟻・防腐処理としての利用)の歴史は、世界的に見ると意外と古く、日本においても徐々に認知が進んできた経緯があります。概要を整理すると以下のようになります。
<世界におけるホウ酸処理の歴史>
・19世紀後半~20世紀初頭
ヨーロッパでは、木材保存剤としてホウ酸(Borates)が既に研究・使用され始めていました。毒性が低く、揮発しない特性から、他の有機系薬剤に比べて安全性が高い点が注目されていました。
・1920年代~1940年代
アメリカやヨーロッパでホウ酸は木材防腐や防蟻処理に本格的に導入され、特に電柱や木製橋脚などの耐久性が求められる構造物に応用されました。
・1970年代~1980年代
欧米各国で有機リン系やクロルデンなどの有機化学物質が環境汚染・人体影響の観点から規制される動きが広がり、代替として無機物であるホウ酸処理が再注目されるようになりました。
<日本におけるホウ酸処理の歴史>
・昭和期(1950~70年代)
日本では長らく「有機リン系薬剤」「クロルデン」「ピレスロイド系」などの有機化合物を使った防蟻処理が主流で、ホウ酸処理はほとんど知られていませんでした。
・1980年代以降
クロルデンなどが環境影響・人体影響で規制され始めたことを契機に、欧米で普及していたホウ酸の技術が徐々に日本に紹介されました。ただし、当時の建築業界では「揮発しない=効果が広がらない」という誤解や、保証制度の未整備などから普及は緩やかでした。
・2000年代
シックハウス問題などで「人体への安全性」が強く求められるようになり、ホウ酸処理が改めて注目されました。ホウ酸は無機鉱物であり、揮発・分解しないため、長期安定性と安全性を兼ね備えていることが評価されました。
・2010年代以降
日本ボレイトをはじめとする専業メーカーや施工代理店ネットワークが拡大し、施工品質や保証制度が整備されることで普及が加速しました。現在では「再処理不要」「長期保証可能」「人体や環境に優しい」といった特長から、差別化戦略を取る工務店や設計事務所に広がっています。
<各国の普及率>
欧米では100年以上の実績があり、特に有機系防蟻剤の規制強化後に標準的な選択肢となってきました。日本では2000年代以降に本格的に広まり、現在は「超長期保証」や「環境・健康配慮」を武器に、従来の薬剤処理との差別化として普及しています。では、ここからは世界のホウ酸の普及率について見ていきましょう。
<アメリカ>
・住宅防蟻処理の一つとしてホウ酸が広く認知。
・1990年代以降、有機リン系やクロルデンが規制され、ホウ酸系が代替薬剤として急速に普及。
・現在は新築木造住宅の約30〜40%でホウ酸処理が採用されている地域もあるとされます。
・電柱や木橋、合板、木質パネルなどの工業製品にもホウ酸含浸処理材が多く利用されています。
<ヨーロッパ>
・ドイツ、北欧、オーストラリアなどでは、シロアリ対策だけでなく木材保存の標準処理としてホウ酸が広く使われています。
・特に北欧はシロアリリスクが低い代わりに腐朽菌リスクが高いため、防腐剤としてのホウ酸利用率が非常に高いです。
・欧州木材保存協会(EWPA)でも「低毒性・長期安定性」が評価され、建築資材の一部では事実上の標準仕様となっています。

<日本>
・現状(2020年代)では、日本の木造住宅市場全体で見ると、ホウ酸処理の普及率は約10%前後といわれます。
・依然として「5年ごとの再処理を前提とした有機薬剤処理」が多数派。ただし 都市部の意識の高い設計事務所や差別化を重視する工務店では採用が増加傾向。
・普及が遅れてきた理由は、シロアリリスクが高温多湿の日本では「即効性の高い有機薬剤」が長く主流だった。
・「保証制度」が整備されるまで、長期性能を証明しにくかった。
・一部で「水に溶けやすいから雨で流れるのでは?」という誤解が流布した。
・近年では「シックハウス問題」「化学物質過敏症」など健康志向の高まりで注目度が上昇。
・日本ボレイトなどのメーカーが保証制度や施工代理店ネットワークを整備したことで、新築35年保証など差別化要素として採用が広がりつつある。
日本ボレイトの記述や、早くも新築35年保証について言及されていることに驚きましたが、日本でも高性能住宅の普及に合わせるように、ホウ酸処理の普及が進んでいくことを願います。日本の住宅寿命は欧米に比べ短いとされてきましたが、ホウ酸処理の普及、35年の長期保証により日本の木の家の寿命が延び、資産価値としての評価が下がらない時代が来ることを期待しましょう。
ボロンdeガード®新築35年保証についての詳細は、前回の記事をご参照ください。
<ご案内>
写真1枚でシロアリ被害を診断する新サービススタート
日本ボレイトでは、2025年4月より、公式LINEサービスを刷新し、新たに「この被害、しろあり?」をスタートしました。これまで当社が提供していた人気サービス「この虫、しろあり?」の進化版で、全国の優良ホウ酸系シロアリ業者を紹介する「シロアリポリス」上でも好評を博していたLINEサービスを、よりユーザーの“被害そのもの”に寄り添う形でリニューアルしたものです。「もしかしてシロアリ被害?」と思ったその瞬間、スマホで写真を撮って送るだけで、専門スタッフが画像から被害の有無を無料で診断。とくに厄介な外来種・アメリカカンザイシロアリにも対応しており、豊富な現場経験を持つスタッフがスピーディーに見極めます。春から夏にかけてのシロアリ群飛シーズンを前に、全国で被害への不安が高まる中、“虫じゃなくて被害”にフォーカスした新サービスとして、より多くの方のお役に立つことを目指します。
無機の力でいつまでもシロアリ被害を防ぐ2つの新商品
自然素材であるホウ酸を利用したシロアリ対策商品やサービスを提供している日本ボレイトから、この冬2つの新商品がリリースされました。一つは「ボレイト防蟻®コーク」と名付けられた、貫通配管や水抜き穴などの基礎周りの隙間を塞ぐ一次防蟻処理(シロアリ侵入経路遮断処理)のための商品で、もう一つは、基礎断熱仕様の住宅の基礎断熱材からのシロアリの侵入を防ぐための「シロアリエンキリ®テープ」です。
いずれも「ホウ酸」や「銅」という無機鉱物を有効成分としているため、効果が長期に渡って持続するのが大きな特徴です。どちらも施工の際、工具は不要なので床下など狭い場所での作業やDIYにも向いています。
特に、シロアリエンキリ®テープは、シロアリリスクが高いとされてきた基礎外断熱仕様の住宅にとって、心強い味方になってくれる商品となります。ぜひお試しください。
ボレイト防蟻コークの施工例
銅配合防蟻テープ「シロアリエンキリ®テープ」
一方のシロアリエンキリテープは、防蟻成分としてホウ酸ではなく銅を使っており、ホウ酸同様無機鉱物なので防蟻効果がずっと続く点が従来までの殺虫材を使った防蟻テープとの最大の違いとなります。シロアリエンキリテープを基礎天端の断熱材と基礎立ち上がり間の隙間を塞ぐようにして貼り付けることで、そこからのシロアリの建物への侵入を防ぎます。シロアリ対策が大きな弱点になっていた基礎外断熱仕様の住宅にとって、大変心強い商品となるはずです。2つの新商品は防蟻成分として、ホウ酸と銅といういずれも無機鉱物を採用していることから「無機の力でいつまでも」をキャッチフレーズにしています。
シロアリの侵入経路
シロアリエンキリテープの施工例
「ボレイト防蟻®コーク」「シロアリエンキリ®テープ」の詳細についてはこちらから↓
https://store.borate.jp/
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