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シロアリの群飛がはじまる前に備えておきたいこと

羽アリがシロアリの羽アリかどうか見分ける
昼間の時間が長くなり、陽射しの温もりが感じられるようになると、虫たちの季節の到来です。暖かくなるとどこからともなくやってくる虫たちですが、温度が安定した土中にいるシロアリたちも次第に活動が活性化してきます。前回は、シロアリの群飛について、またその時期について解説しましたが、今回はシロアリの見分け方についてあらためて解説します。
普段、土の中や木の中にいるシロアリを見る機会はなかなかありませんが、群飛により巣から飛び出してくる羽アリの姿は、私たちがシロアリを目撃する数少ない機会といえます。まずは目撃した羽アリがシロアリの羽アリであるかどうか見分けられることが、シロアリ対策をおこなううえでの第一歩となります。

日本ボレイトヤマトシロアリの羽アリ


「羽」「胴体」「触角」で見分ける
シロアリの羽アリは、一般的な黒いアリ(便宜上ここでは“クロアリ”と呼ぶことにします)の羽アリと比較して外見上、主に3つの違いがあります。1つ目は羽です。羽はシロアリが4枚ともほぼ同じ大きさであるのに対して、クロアリは前の羽が後ろの羽に比べ大きいのが特徴です。また、細かなことですが、羽の翅脈もシロアリの翅脈は目が細かく一様であるのに対して、クロアリの翅脈は目が大きく翅脈自体が太くしっかりしています。見かけるときは羽を閉じていることが多いと思うので、翅脈の特徴も覚えておくと良いと思います。二つ目は胴体です。体つきは、頭、胸、腹が三つに明確に分かれているクロアリに対して、シロアリのほうが寸胴でくびれがないのが特徴です。そして最後の三つ目が触角になります。シロアリは数珠状にまっすぐ伸びているのに対し、クロアリは“くの字”に折れているのがポイントになります。

そして、これからの時期に、家の中や周囲でこのような羽アリを見かけたら要注意です。日本ボレイト

羽アリの見分け方

日本ボレイト

一般的なアリの羽アリの例(ヒメアリ)


羽アリを家の中に入れない、持ち込まない
とはいえ、シロアリの羽アリにはそれほど飛ぶ能力はありません。せいぜいヤマトシロアリで100メートルほど、イエシロアリで数百メートル、アメリカカンザイシロアリも、ときに100メートルほど飛ぶこともあるようですが多くは2~3メートルから数十メートルといわれています。逆にいうと、シロアリの羽アリを家の中で大量に見かけるようなことがあれば、ほぼ間違いなくその家でシロアリの被害が進行していることを意味します。そして、自分の家ではなくても家の周囲で羽アリが飛んでいるのを見かけた場合も注意しなくてはなりません。
まずは窓や換気口を閉じること、網戸がある場合でも大きくなった網の目から侵入を許してしまう場合があるので、隙間がある場合は窓を閉めることが大切です。また、イエシロアリの羽アリには走光性があるため部屋の明かりに誘われて家の中に入ってくることがあります。衣服についた羽アリをそのまま家の中に持ち込んでしまう可能性もあるので、羽アリが飛んでいるところを通ってきたときには、花粉を落とすのと同じように、家の中に入る前に上着を払っておくことも必要になります。
土壌に巣をつくるヤマトシロアリやイエシロアリの場合は、部屋に入ったからといってすぐに繁殖することはありませんが、アメリカカンザイシロアリの場合は、乾いた木材にも営巣することができるので、とくに注意が必要です。いずれにせよ、念のため羽アリを家の中に入れないことを意識してください。
自分で見分ける自信がないときはぜひ「この虫、しろあり?」に写真をお送りいただければと思います。

日本ボレイト

ヤマトシロアリの羽アリが住宅内で大量発生した例

群飛シーズンに入る前に対策することが大事
次回は、具体的な防除方法について解説しますが、羽アリが群飛してから対策するのでは手遅れになるかもしれませんし、群飛シーズンに入るとシロアリ防除工事に関する問い合わせが施工業者に殺到し、すぐに対応してもらえない可能性があります。不安な場合は羽アリシーズンがはじまる前に「シロアリポリス」にご相談ください。


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