電磁波は気のせいじゃない~私の個人的な体験
私は毎年、年の初めに瞑想(座禅修行)をするために10日間ほど施設に籠り修行する生活を続けております。
その施設では10日間沈黙を守り、1日に10時間以上座り続けるというなかなか面白い体験ができます。
今年は別の意味でも私にとりましてはとても勉強になる経験をしました。
その経験というのは『電磁波過敏の症状を自らの身体で体験し、その辛さ、精神的な追い詰められる感覚を体験できた』ということです。
いままでは電場や磁場が高いところに行くと感じるモヤっとした感覚やお家の中の化学物質や柔軟剤のニオイを感じますとすぐにその場所を離れるように心がけておりましたのでそれほど強い反応はありませんでした。
一度だけ、磁場の強いところ(50㎜G)に測定に行く機会があり、その際に頭の圧迫感や身体のだるさなどを感じた経験はありましたが、その際にも自分の意志で場所を離れることができましたので大事に至ることはありませんでした。
しかし今回は修行ですので自分自身の意思で簡単に動くことはできません。また自分自身でも最初は電磁波の影響かどうかを見極めることができませんでしたので、数日間、時間も数時間にわたり高磁場空間に暴露されることとなりました。
その施設では寒さ対策のために気温が下がる朝方や夕方に【よかれと思って】床暖房をつけてくれています。
その床暖房は電気式なのですが、床暖房がOFFもしくは待機状態のときには0.02~0.03㎜Gという非常に低い磁場の数値を示しています。電場も問題ない数値です。
しかし床暖房がONになり温度が上昇しているときには磁場が17~19㎜G、場所によっては27㎜G程度まで跳ね上がります。なぜ数値を把握しているかといいますと、実は数年前(2021年11月)に依頼を受けて実際にその施設の床暖房の使用時の電磁波の変化を測定する機会がありました。そのため私個人的には数値を把握していたということです。
しかし私から施設の運営サイドに対しては床暖房の使用、電磁波という視点に関しましては、2021年時点に報告書を提出しておりますので、敢えて床暖房の使用方法について都度話をすることは控えておりました。
2021年の報告書には「稼働の状況による電場及び磁場の数値」を数箇所にわたり明記するとともに「使用する際には使用する前に温めておき、みなが集まる際には床暖房をOFFもしくは待機状態にして使用することをお勧めします」と明記しておりました。
しかし今年は設定を一番弱い状態にして常時運転として使用していたそうです。
初日から違和感は感じていたものの順調に修行を続けていた4日目の15時から17時、頭の血管に空気入れで空気を押し込んでいるような強い圧迫感を感じ、注意力が散漫になり、動悸も激しくなり、四肢の痛み(私の場合は左腕の肘と左足の膝に針で刺したような痛み)を感じました。そして急激な眠気に襲われました。
その急激な眠気は徐々に眠気をもよおすという感じではなくストンと落ちるような眠気でした。
修行の終了時間17:00に一度、その場から離れ、症状は治まりましたが、再度18時から座りますと、また同じような症状に襲われます。
結局、20時を過ぎるころには座っていること自体もつらい状況で精神集中どころではなくなりました。
このときの私の精神状態は一種のヒステリック状態だったように思います。
興奮状態で、とにかくここから離れなければ、逃げ出さなければという強迫観念に襲われていたように思います。
一応、状況を運営サイドに伝えてはおきましたが、結局のところ、その日は電磁波の影響かどうかわかりませんし、瞑想からくる心の状態かもしれないと思い直し修行を続けました。
翌日からは場所を移動してよいときには場所を移動し修行を続けましたが、どうしても集まらなければならない18時から21時には床暖房の場所で座りました。翌日の夜も同じような症状に襲われたため、再度運営サイドに自分の身体の状況を伝えました。
そして移動してよいときには別の場所で修業続けながらだましだまし修行を続けておりましたが、7日目の夜の18時。猛烈な頭の圧迫感に襲われました。
その猛烈な圧迫感が21時少し前(時計を身につけておらず、かつ施設内にも時計はありませんので正確な時間がわかりませんが)にその圧迫感と痛みがぴたっと止みました。
その日は前日の雨から一転、晴れて放射冷却のためかとても冷え込んでいたことがありましたので床暖房が18時からは稼働しており、21時少し前に待機状態になったのかもしれないと改めて思うに至りました。
電磁波過敏の症状はその場から離れると症状がぴたっと改善されることを知っておりましたので、改めてこれは電磁波の影響の可能性が高いと思いました。
※その場で測定できておりませんのであくまで可能性が高いという状況です。
このときの私の身体の状況と心の状態です。
・頭の圧迫感(ポンプで頭の血管に空気を送り込んでいるような感じ)
・注意力散漫
・だるさ
・動悸
・四肢の痛み(針で刺したような痛み)
※ちなみにその晩は興奮した状態で夜はなかなか眠ることができませんでした。目がらんらん、うーうーという感じ。
心の状態は
・焦り
・強迫観念
・一種の興奮状態というよりヒステリー状態と言った方がよいと思いますね。
※そして睡眠のところでも書きましたが、極度の緊張状態が続いていたように思います。
強いストレスと感じるとIQが20~30も下がることがあるという研究結果もあります。
この夜の私はたぶんIQも低下しており、正常な判断ができていないように思います。
とにかく「この場から離れなければ」、「帰ろう」、「逃げ出したい」という思い一択になっていたように思います。
また私のことを心から心配してくれている運営サイドの方の言葉にも「言っても理解できないだろう」「話をしても誰も解ってくれない」という被害妄想に囚われていたようにも思います。興奮状態を一度運営サイドの方にみていただこう、少しでも役に立てばと、興奮状態のまま状況を説明させていただきました。
繰り返しますが電磁波は離れればその症状が楽になります。しばらくその場から離れ、心を静めたのち、床暖房の影響が少ないと想像される後ろの端(床暖房は壁ぎりぎりまで施工されることは少ない)に移動させていただきました。
不思議なことに場所を移動させていただいた後は頭の圧迫感などもなくなり、頭もスッキリ、集中して修行することができました。
しかし数日間、そして長時間、高磁場環境にいたことによる身体のつらさ、精神状態を経験できたことはとてもよい経験だったといまは思っております。
私は化学物質や電磁波の知識はたぶん多くの建築士の方の中でも多く持っていると自負をしておりますが、実際の身体のつらさ、精神状態、そして周りの無理解(体験していないので理解できない状況)を体験できたことはこれからの私の財産になることでしょう。
ぜひ電磁波でお困りの方がおられましたらご連絡ください。
いまならばよりみなさまの立場に立った情報をお伝えできると思います。
ただし以前もblogでお伝えしましたが、反応する方もいらっしゃれば、過度に反応される方、反応しない方がおられます。
しかし実際に電場や磁場は高い数値を示すところも確実に存在します。
そしていつ誰が発症するかわかりません。まさに今回の私がそうですね。
ですので私は予防原則という考え方で、電磁波の影響のない、化学物質の影響のない健康住宅をおススメします。
そしてなお地震の揺れも半減し、温熱環境にも配慮して、湿度なども快適な愛着の持てるデザインの家。
予算も重要な要素ですね。ご予算に合った形でそのようなお家づくりのお手伝いをさせていただきます。
ご興味ございましたらお気軽にお問い合わせください。
家を建てたいけど 家をリフォームしたいけど
どうしたらよいかわからない方お応えします!
本物の木でつくる 「ナチュラルな暮らし」しませんか?
新井伸宏(あらいのぶひろ)
一級建築士、一級電波測定士
私の専門は、化学物質や電磁波を極力抑えた健康住宅ですが、暑さ、寒さ対策や耐震対策も得意です。
お気軽にご相談ください。
Tweet