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【お家の中の電磁波とか、化学物質とか】

【お家の中の電磁波とか、化学物質とか】

お家の中の電磁波とか化学物質とか言われているけど、本当にあるの?心配する必要あるの??身体への影響は??

まずは日本の住宅、特に木造住宅には海外に比べて確かに電磁波(電場と磁場もしくは電界と磁界)は高い数値を示すお家が多いです。
理由といたしましては、木造2階建ての場合、2階の床に配線が敷設されることが多いことから2階の床の電場の数値が高くなるケースが多いです。
またアースが義務化になっていないことから家電製品からの電場の影響もあります。

まずは「存在している」ということを数値で確認することが大切と思います。

またお家の中の人工的な化学物質につきましても、お家自体の建材が人工的につくられた建材が多いことから人工的な化学物質が検出されることが多いです。特に夏場や床暖房を使用した際の床からの化学物質、壁などに含まれる化学物質などはサンプラー試験を行いますと数値で確認することができます。

一般的に健康素材と言われている建材の中にも人工的な化学物質が含まれている建材が多いという事実があります。塗壁でいいますと珪藻土や漆喰にも人工的な化学物質が含まれている場合もあります。
またタイルなどの場合はそれらを張り付ける接着剤に人工的な化学物質が含まれている場合もあります。

さて、次に、しかし身体への影響はあるのでしょうか?
疫学的な調査がまだまだ不足している状況です。

しかし私は化学物質過敏症の方や電磁波過敏の方と直接お話しする機会が多いために身体への影響を考えざるを得ません。

化学物質過敏症の方や電磁波過敏の方とお会いする機会の少ない方の場合、そのような症状は気のせいという方もおられます。また全員が全員なるものではないでしょう?と言われる方もおられます。

確かに化学物質過敏症にしましても電磁波過敏にしましても、確率的影響と言われており、同じ量の化学物質や電磁波を浴びたとしましても全員が全員症発症するものではないとも言われます。
しかし反対にいつ誰が発症するかわからない、と言い換えることもできます。

例えば電磁波につきまして、WHOがガイドラインで示した内容としまして4ミリガウスを常時被ばくすることで小児白血病が2倍になるという指針値をだしています。
しかしこれらにつきましても、そもそも小児白血病の発症率が2019年時点では7500人に1人と言われている状況の中、問題視する必要があるのか?という意見も聞くことがあります。

繰り返しとなりますが、実際に化学物質過敏症や電磁波過敏で苦しんでおられる方が存在し、お家の中の人工的な化学物質や電磁波環境を改善することで喜んでいただけている状況を目の当たりにしている建築士としましては、お家の中の化学物質や電磁波の影響は無視できない要素のひとつです。

ですので私は苦しんでおられる方はもちろんのことですが、予防原則に則りお家の中の化学物質や電磁波の影響のない家づくりを求めておられる方にお話をさせていただくことを大切にしております。

一方で人工的な化学物質というマイナス要因の除去という視点ではなく、『自然素材』が睡眠や心の安定に効果的な可能性を示唆する研究もでてきております。

確かに中にはプラシーボ効果もあるかもしれません。しかし実際に自然素材の家づくりのお手伝いをさせていただいた方の中には、「家の中が居心地がよい」、「友だちがなかなか帰らない」、「昔ながらの懐かしい感じがする」というご意見をいただくことがあります。

また自然素材による調湿効果や蓄熱効果も忘れてはならない効果の一つです。
私は正直、これからの家づくりは『自然素材の家づくり』しかないのではないかな?といまのところ思っております。

続きはまた後日


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新井伸宏(あらいのぶひろ)
一級建築士、一級電波測定士
私の専門は、化学物質や電磁波を極力抑えた健康住宅ですが、暑さ、寒さ対策や耐震対策も得意です。
お気軽にご相談ください。


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