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シロアリの羽アリシーズンへの備え~その1~

暖かくなると虫たちの「群飛」がはじまる
立春を過ぎ、日に日に暖かさが増していくこれからの時季、木々の芽生えとともに昆虫たちも活動を再開しはじめます。土中や木の中に生息しているシロアリは基本的には年中活動していますが、多くの他の虫たちと同様、暖かくなると繁殖の準備がはじまります。

シロアリはアリやハチなどと同じ社会性昆虫で、女王と王を中心とする階級社会を形成し、階級ごとに役割が決まっています。王と女王は交尾と産卵が仕事で、女王が産んだ卵から孵化した幼虫は脱皮を繰り返しながら成長し、職アリや兵アリに分かれていきます。コロニーと呼ばれる巣の中で個体数が増えてくると幼虫の一部はニンフとなって生殖虫の道へと進みます。この生殖虫が羽アリとなってコロニーを去り、新しいコロニーをつくるために飛び立つというわけです。これがいわゆる「群飛」と呼ばれる現象です。

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ヤマトシロアリの群飛

アメリカカンザイシロアリは3月からシーズンイン
日本には主に3種類のシロアリが生息しており、それぞれ群飛の時季が異なります。北海道の南から日本全国に広く生息しているヤマトシロアリは関東ではゴールデンウイークの前後、雨上がりの気温が上がった日のお昼前ごろに一斉に飛び立つのが特徴です。温暖な沖縄では一足早く2月に群飛するといわれています。関東以西の比較的海岸に近い場所に生息しているイエシロアリは6~7月の風のない夕方から夜にかけて数千から数万匹の羽アリが一斉に飛び立ち、電灯の明かりなどに集まります。また、近年、日本中に生息域を広げつつある外来種のアメリカカンザイシロアリは、ヤマトシロアリやイエシロアリに比べ群飛の時季が広く、小規模ずつ何回も発生するのが特徴です。一般的には6~10月にかけて日中に飛び立つことが多いといわれていますが、早ければ3月から、遅ければ11月ごろまで群飛することもあるようです。

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各シロアリの分布図

「触角」「羽」「胴体」で見分ける
次にシロアリの羽アリの特徴についてお話しします。シロアリの羽アリは黒いアリの羽アリと比較して外見上、主に3つの違いがあります。1つ目は触角です。シロアリは数珠状にまっすぐ伸びているのに対し、クロアリは"く"の字に折れています。羽はシロアリが4枚ともほぼ同じ大きさであるのに対して、クロアリは前の羽が後ろの羽に比べ大きいのが特徴です。また、細かなことですが、羽の翅脈もシロアリの翅脈は目が細かく一様であるのに対して、クロアリの翅脈は目が大きく翅脈自体が太くしっかりしています。見かけるときは羽を閉じていることが多いと思うので、翅脈の特徴も覚えておくと良いと思います。そして、体つきは、シロアリのほうが寸胴でくびれがないのが特徴です。日本ボレイト

羽アリの見分け方

群飛シーズンに入る前に対策することが大事
シロアリは土や木の中にいるのがほとんどなので、唯一外に出てくる羽アリの姿を見かけるしかありません。これからの時季に、家の中や周囲でこのような羽アリを見かけたら要注意です。そして、羽アリが群飛してから対策するのでは手遅れになるかもしれませんし、群飛シーズンに入るとシロアリ防除工事に関する問い合わせが施工業者に殺到し、すぐに対応してもらえない可能性があります。不安な場合は羽アリシーズンがはじまる前に「シロアリポリス」にご相談ください。

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