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家づくり

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先日ある工務店さんから

「ひと・すまいさんは、お家の化学物質や電磁波の影響のない家づくりしか興味ないからなぁ」と言われました。

私は別にお家に使われている人工的な化学物質や電磁波を毛嫌いしている訳ではなく、お客様が最終的には笑顔になれればそれで良いと考えております。

ただ、いままでの経験で、化学物質過敏症の方や電磁波過敏症の方の家づくりのお手伝いをしてきたことで、化学物質過敏症の方が反応する物質や建材は、健康なひとたちにとってもよくはないのだろうなぁ、という思いでおります。

実際に苦しんでおられる方を目の当たりにしていることで、化学物質や電磁波の対策をしていない空間はお勧めする気にならないというところが本音です。

環境過敏症(化学物質過敏症や電磁波過敏症、シックハウス症候群などを含めて)という病気は専門家の先生曰く、誰でもなりうる可能性がある病気ということなので、なおさらお勧めはできないというところです。

また実際に人工的な化学物質のない空間は居心地が良く、落ち着く空間になっていることは建主さまのアンケートでもよく現れています。

九州大学の先生の研究では杉の木による深い睡眠の効果やリラックス効果、仕事や勉強時の集中力の向上、ウイルスへの感染リスクの軽減などの可能性が示唆されていることも私が新建材ではなく、自然素材をお勧めする理由です。

電磁波につきましては身体にどのような影響があるのか、まだまだわからないところもありますが、やはり電磁波の影響のない空間にすることで身体が楽になった、というご意見をいただきます。
こちらも電磁波過敏症の方とお話しさせていただく中で、健康なひとたちにとってもよくはないのだろうなぁ、という思いがあります。実際に血流障害なども実証されておりますし、電磁波の影響のない空間がよいのではないかな、と思っております。

私は建築士ですが、やはり家づくりは身体のこともわかっていないとなかなか自信を持って家づくりはできない、という思いがあります。
ですので免疫のことや自律神経のこと、土と腸の類似点、化学物質による身体への影響など興味がつきません。
以前つとめていた設計事務所では化学物質過敏症の方の診察をされる先生と交流があり、たくさん学ばせていただきました。

また知識を化学物質過敏症の方と共有してご意見をいただいたり、新しく開発した建材などを体験していただ
いてご意見をいただいたこともあります。

結論としましては、私は決して一般的なお家に使われている人工的な化学物質や電磁波を忌み嫌っている訳ではないのです。ただ住まわれる方の笑顔のためには家、暮らしに関することから食べ物、ご自身の習慣も含めて総合的な視点での取り組みが必要なのではないかな?という結論に現時点では至っております。
ですので、決して人工的な化学物質が使われている建材を絶対に使用しないというスタンスではなく、そのリスクをお伝えすると共に将来的なカラダのこと、お子さんのこと、そしてメンテナンスのことなども含めてお伝えして判断を仰ぐように心掛けています。

ただし、繰り返しとなってしまいますが化学物質過敏症の方や電磁波過敏症の方が苦しんでおられる姿を目の当たりにしていることから、基本的には自然素材の家づくり、ひとにも環境にもやさしい土にかえる素材で家づくりをしたいと考えております。

こちらも繰り返しとなってしまいますが、人工的な化学物質や電磁波の影響のない空間と現在、普通に使われている建材を否定するようなマイナスの発想ではなく、杉や桧の効用、庭木の緑の効用が徐々にあきらかになってきておりますので、ひとに対してのプラスの意味で自然素材での家づくりをおすすめしたいと思っております。


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新井伸宏(あらいのぶひろ)
一級建築士、一級電波測定士
私の専門は、化学物質や電磁波を極力抑えた健康住宅ですが、暑さ、寒さ対策や耐震対策も得意です。
お気軽にご相談ください。


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