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古民家風の新築という選択肢

一月の下旬だけで古民家の相談を3件ほど受けました。地方物件ということもあり、今後どのようにすすめたらよいか?
具体的なアドバイスや注意点などをお伝えさせていただく形とさせていただきました。

古民家再生はとても魅力的ですが、構造的な課題、温熱環境の課題、雨漏りや経年劣化などの課題もあります。

そのような関係から私は古民家再生ではなく古民家風の新築はいかがかな?とおススメする場合もあります。
太い親柱や梁を用い、地震力も半減させ、温熱環境も現代の省エネ基準に合致させる。
しかし雰囲気は古民家風に。

これは見た目だけはレトロな車ですが、エンジンやフレームの強度など衝撃に耐える安全基準は現代のものを利用する。そのような発想に似ているように思います。

もちろんそのような車は「本物のレトロカーではない」というご指摘もあると思います。

しかし家は命を守るシェルターの役割も果たしています。
地震に対する備え、ヒートショックなど温熱環境の備えはとても大切と思います。

太い柱や梁を使い自然塗料の古色塗で着色するのも一案でしょう。また柱や梁だけを本物の昔ながらの柱や梁を利用することも可能です。
意外と知られておりませんが柱や梁だけを購入することも可能なんです。

また古建具や障子、家具を購入し現代風に利用することも可能です。

外観から古民家風にすることも可能です。昔ながらのだるま瓦や下屋部分の銅板葺き、また昔ながらのお家の場合は急こう配の茅葺き屋根にトタン屋根をかぶせたお家も見かけます。
現代風に再現することも一案ですが、外観はモダンなイメージとして一歩中に入ると古民家風な設えというお家もおもしろいと思います。

古民家再生を考えておられる方、古民家風の新築という選択肢もありますことをぜひ視野に入れていただけましたら幸いです。

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新井伸宏(あらいのぶひろ)
一級建築士、一級電波測定士
私の専門は、化学物質や電磁波を極力抑えた健康住宅ですが、暑さ、寒さ対策や耐震対策も得意です。
お気軽にご相談ください。


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